公開鍵暗号

共通鍵暗号を安全に利用するための前提として、鍵の安全な事前共有が必要となります。今日の暗号を利用した通信では、この問題を解消する方法として公開鍵暗号を利用します。

公開鍵暗号は歴史的には1973年にイギリスの諜報機関であるGHCQのJ.エリスによって発見されていますが、国家機密という扱いであり1997年まで公になることはありませんでした。その後、1976年にスタンフォード大学の研究者であったHellmanとその研究室の大学院生Diffieらによって「暗号化は容易いが、特定の利用者にしか知りえない情報なしに復号することは困難である」ような暗号方式のアイディアが提示され、1978年にMITのRivest, Shamir, AdlemanによってRSA暗号が再発見されました。

RSA暗号の後にも、さまざまな公開鍵暗号が提案されています。ヴェイユペアリングなどを利用して実現されるペアリング暗号もまた公開鍵暗号の一種ですし、楕円曲線暗号もまた群として楕円曲線を利用しているだけであり、公開鍵暗号です。

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